助成事業事例

文化庁文化芸術振興費補助金助成事業令和4年度助成事業事例集

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集

公益財団法人東京交響楽団(助成金額:100,000千円)

(C)N.IKEGAMI

活動概要

東京交響楽団は1946年、第二次世界大戦によって中断された音楽文化の再建と、新しい舞台音楽の公演を目標に「東宝交響楽団」として創立。1951年に「東京交響楽団」に改称し、現在に至る。2014年シーズンより第3代音楽監督に就任したジョナサン・ノットとともに、日本のオーケストラ界を牽引する存在として注目を集めている。名曲全集は川崎市のフランチャイズオーケストラである東京交響楽団と、ミューザ川崎シンフォニーホールの共催事業。ミューザ川崎シンフォニーホールがオープンした2004年から「親しみやすい名曲の数々を、実力・人気ともに高い指揮者・ソリストを迎えて演奏する」をコンセプトに企画し、クラシックの名曲等入門編として親しみやすい曲目を中心にラインナップしている。一方で日本初演や、現代作曲家の曲、そして日本人作曲家の作品を取り上げるなどし、クラシック音楽の普及・聴衆の育成を目指している。

(C)平舘平

助成を受けて

近年は、物価高や円安などの影響で経費が上がり、以前のような予算・見積りでは難しいのが現状。一方で、それを直接チケット代へ反映してしまうと、幅広い年代へ向けた開けた演奏会ではなくなってしまう為、助成の申請が不可欠となっている。助成を受けることにより、前述のコンセプトを維持しながら演奏会を実施することが可能となり、多くのお客様のご来場に繋がっている。

(C)N.IKEGAMI

助成の意義

本公演には基本的な土台として、フランチャイズする川崎市との地域密着がある。川崎市内はもちろんのこと、「0歳からのコンサート」、「小学5年生向けの演奏会」、「文化庁巡回公演」などのオーケストラ公演の他に、多様な施設(公共スペース、学校、病院、介護ホーム他)へのアウトリーチ活動やワークショップ、シルバー層向けの音楽講座など、幅広い層へ向けた垣根のない音楽普及活動を通じて、地域への貢献を目指している。次世代へ客層を繋げていく為に重要な活動と考えている。

今後の活動

近年は、まさに新型コロナウィルス感染症との闘いであったが、以降はそれからの復興を目指す。コロナ禍で学んだ多くの知恵を、常に地域から世界へ向けた発信に大きく生かし、積極的に活動を広げていく。また、川崎市のフランチャイズのオーケストラとして、令和6年に市制100周年を迎えるため、それに向けての企画も準備している。企画を通して、オーケストラの発展と更なる高水準へオーケストラを引き上げ、それを聴衆に届けることを目標としている。

(C)T.Tairadate

公益財団法人東京交響楽団

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