助成事業事例

芸術文化振興基金助成事業令和4年度助成事業事例集

新潟県中越沖地震15周年復興記念/柏崎市文化会館アルフォーレ10周年記念
未来へつなぐコンサート

かしわざき振興財団・新潟照明技研共同事業体(柏崎市文化会館アルフォーレ)(助成金額:1,000千円)

活動概要

かしわざき振興財団・新潟照明技研共同事業体は、公益財団法人かしわざき振興財団・新潟照明技研株式会社で構成し、柏崎市文化会館アルフォーレの管理・運営を行っている。柏崎市文化会館アルフォーレは、「市民の芸術文化の中核施設」「市民に親しまれ、にぎわいを創出する場」「柏崎の誇れる施設」となることを基本理念とし、市民の芸術文化活動の振興と発展に寄与することを目的とし設置された。

柏崎市文化会館アルフォーレでは、市民参加創造事業として市民公募の合唱団を結成し、地元のオーケストラと共に演奏する公演を過去3度行っており、今回はより質の高い内容で多くの方から鑑賞していただけるよう取り組んだ。

未来へつなぐコンサートは、柏崎市文化会館アルフォーレのパートナーシップ・アーティストでもある作曲家の池辺晋一郎氏の作品をプロのアーティストと地元の出演者による演奏で再々演した。池辺氏作曲の「カンタータ『美しい星のための~柏崎市によせて~』」は、地元が誇る民俗芸能や美しい自然・風土が歌詞やメロディーに込められており、地球の豊かな未来を願う壮大な楽曲でもある。

助成の意義

合唱団の募集から始まり、オーケストラ・合唱の練習会場及び指導者の確保やプロの出演など、大規模な公演の費用負担は大きかったが、助成を受けたことにより、実現することができた。

市民の合唱団や地元で活動する団体(オーケストラ、児童合唱)に、プロの指揮者と合唱賛助出演が加わることにより、観客もその共演に感動し、出演者も良い演奏へと導かれて充実した本番を迎えられた。

また、チケットを安価な料金設定にすることができ、地域住民が地元のために作られた芸術作品を通して文化への関心を高める機会となった。市内外からも大勢の方々にご来場いただき、再演を望む声が多く寄せられた。

加えて、地域における芸術文化の活性化や合唱のレベルアップにも繋がり、年々減少傾向にある合唱人口の改善や交流の少ない音楽愛好家同士のコミュニティの場となり、参加した各団体の今後の活動にも良い刺激となった。

今後の活動

今後も、柏崎のために作られた作品を市民のみならず多くの人々にふるさと賛歌として永く歌い継がれるよう、これからも発信していく。また、地域の鑑賞団体・会館・市民が一体となり、柏崎市のために作られた作品等に取り組むことで、地元の価値の再発見を市内外へアピールしていきたい。

かしわざき振興財団・新潟照明技研共同事業体(柏崎市文化会館アルフォーレ)