助成事業事例

芸術文化振興基金助成事業令和4年度助成事業事例集

第13回高円寺演芸まつり

高円寺演芸まつり実行委員会(助成金額:2,000千円)

活動概要

高円寺演芸まつり実行委員会は、東京都杉並区高円寺地区にある寄席芸能を支援し、若手の芸人を育成しようとする文化を守るために設立された団体です。

「高円寺演芸まつり」は、店舗や寺社等で個別に開催されてきた落語会等を一時期に集めて「まつり」という形態とすることで、より多くの市民に周知できると考え、プレ大会を含めて14回の開催を重ねてきています。

「演芸まつり」としたのは、落語のみではなく、講談・浪曲・紙切り・太神楽等寄席芸能全般を支援したいという想いからで、必ず番組に入れるように努めています。

助成を受けて

寄席芸能の裾野の拡大には、寄席初心者に対するアプローチの必要性を感じ、入場料を安価にしたいと考えて助成金の申請をしました。

助成の意義

初心者向けとした公演は、安価(ワンコイン等)な入場料で開催できました。

来場者アンケートを見ると、毎回、初めて生で落語を聴きましたというお客様がおり、裾野の拡大が確実に進んでいると思っています。

特に、コロナ禍で発表の場を失った芸人からは、開催に感謝されることが多く、来場者からは、改めて、日本の文化としての話芸の素晴らしさを知ることができたと言われました。

厳しい環境で、会場数・公演数は減らしましたが、継続する意義を改めて感じています。

今後の活動

続けてきたことにより、芸人への認知度も上がり、出演依頼を出す前に連絡が来ることも増えました。

引き続き継続開催ができるように組織体制を含めて充実させていきたいと考えています。

また、コロナ禍前には、インバウンド対策として、英語落語や英語字幕付き落語を実施しており、状況を見ながら、日本の文化としての寄席芸能を外国人にも理解してもらえるようにしたいと考えています。

高円寺演芸まつり実行委員会