国立文楽劇場友の会

イベントレポート

第132回文楽のつどい
「義太夫節について/『竹本義太夫伝 ハル、色』に描かれた竹本義太夫」
<国立文楽劇場友の会>

10月20日(金)に国立文楽劇場友の会のつどいを開催しました。今回は文楽の太夫の竹本義太夫をテーマとして、ゆかりの地である四天王寺の五智光院を会場に開催いたしました。

はじめに、文楽の太夫 豊竹呂勢太夫により竹本義太夫と文楽の太夫について、お話しいただきました。声を大きく張り上げて語っていると喉が潰れてしまうので、お腹から声を出して語るということの大切さ、また初めて床本を見た時は文字が読めなかったが、床本を書き込んでいくうちに読めるようになったことなど、ご自身の体験談を沢山お話しいただきました。そのほか、四天王寺にある義太夫をはじめとした浄瑠璃界の先師の石塔など文楽と四天王寺の関わりについてのお話しをお聞きいただきました。

つづいて、竹本義太夫を主人公とした小説『竹本義太夫伝 ハル、色』の著者である岡本貴也氏をお迎えして、監修を担当された呂勢太夫、くまざわあかね氏の司会進行で座談会を開催いたしました。
執筆のきっかけや監修にまつわるお話、小説に描かれた竹本義太夫の生涯、文楽の面白さなどについてユーモアたっぷりにお話しいただき、ご来場の皆様も大変楽しんでいらっしゃいました。

終了後には、小説『竹本義太夫伝 ハル、色』の特別販売も行い、岡本さんに直筆サインをしていただきました。
また、参加者の皆様にはお帰り前に四天王寺の庭園、宝物館、中心伽藍など境内を自由にご拝観いただきました。

次回の「文楽のつどい」もどうぞご期待くださいませ。