国立文楽劇場友の会

イベントレポート

第131回文楽のつどい「バックステージツアー」<国立文楽劇場友の会>

7月15日(土)に国立文楽劇場友の会イベントとして「バックステージツアー(舞台見学/人形・演目解説)」を開催しました。
はじめに、楽屋入口にある頭取部屋と舞台の安全と公演の大入りを祈願して祀られている『稲荷神』や、着到盤(出演者の出勤情報が一目でわかる木の板)などの説明をお聞きいただきました。

つづいて、舞台袖にて人形のかしらの製作工程の木材、かしらの中のバネに使用するセミクジラの髯などを見学。舞台上に移動し舞台機構についての説明をお聞きいただきました。

文楽ならではの船底、場面ごとに変わる照明についての説明をお聞きいただいた後、盆と呼ばれる廻り舞台では実際に動かして体験していただきました。床裏の見学後は、花道を歩いてロビーへと進まれました。
皆様大変興味深げに楽しまれている様子でした。

劇場2階ロビーでは文楽人形遣いの吉田簑紫郎が登場し、人形を遣っての解説や人形の体に使う素材の工夫、若手時代の失敗のエピソードなどをお話いただき、皆様熱心に、時折笑いながらお話に聞き入っておられました。

会員の皆様には普段は見れない劇場の裏側の見学をお楽しみいただき無事に『バックステージツアー』は幕を閉じました。
次回の「文楽のつどい」もどうぞご期待くださいませ。