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国立能楽堂

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好評発売中の国立能楽堂8月企画公演をピックアップ!(8月8日企画公演◎素の魅力)

いつもとちょっと違う能舞台!?

毎年恒例の《国立能楽堂夏スペシャル》では多彩な企画をご用意してみなさまのご来場をお待ちしています。

そのなかでも、今回ご案内する企画公演(8月8日午後1時開演)は、素の魅力】と題して、

小舞「住吉」脇仕舞「春栄」仕舞「鉄輪」袴能「通盛」を上演。

面や装束を着けずに、ダイレクトに伝わってくる演者の声や動きそのものをおたのしみいただきます!

いつもと違った観方、感じ方ができる、そんな舞台を発見しに国立能楽堂に来てみませんか?

チケット好評発売中!!

                       公演の詳細はこちら

 

小舞って? 脇仕舞って?

そんな疑問も大丈夫!公演をより楽しむために、演目についてご紹介します。

小舞「住吉」 野村 万作(和泉流)

 狂言小舞は、劇中で披露されるものと、舞踊曲として独立したものの二種類があります。この曲は後者で、和泉流では最奥の小舞とされています。風光明媚な住吉の地で、航海の神・住吉明神を信仰する船頭たちの姿が描き出されます。

脇仕舞「春栄」 飯冨 雅介(高安流)

 宇治の合戦で捕らえられた春栄が処刑寸前で赦免となり、春栄の身を預かっていた鎌倉幕府方の高橋権守は春栄を養子に迎えることにして祝言の舞を披露します。能の見せ所を取り出して、面・装束を用いず、囃子を入れず地謡のみで舞う仕舞は、シテ一人で演じるのが一般的ですが、今回はワキ(高橋権守)が舞う珍しい脇仕舞です。

仕舞「鉄輪」 金井 雄資(宝生流)

 京都・貴船神社に夜な夜な丑(うし)の刻詣(こくまいり)をする女。自分を捨てた夫の命を奪おうと蝋燭を灯した鉄輪を頭に戴き鬼と化しています。恨みを述べながら夫の形代(かたしろ)を責め立てるも、最後は神通力を失って退散していくキリの場面を、仕舞でご覧いただきます。

袴能「通盛」 観世 銕之丞(観世流)

 阿波国・鳴門の浜で、源平の合戦で亡くなった平家の人々を夜ごと弔う僧の前に、老人と若い女が船にのって現れます。ふたりは、須磨の浦で討死した平通盛と、跡を追い入水した愛妾・小宰相局(こざいしょうのつぼね)の最期を語り、姿を消してしまいました。

 夜が更け、僧がふたりのために読経していると、鎧に身を包んだ通盛と美しい小宰相局の亡霊が海から姿を現します。そして最期の有様を語ると、僧の供養によって成仏を遂げるのでした。

                                        (あらすじ・氷川まりこ)

 

みなさまのご来場をお待ちしております。