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【8月邦楽】おすすめ!箏の魅力に迫る入門企画
はじめての邦楽 ──箏の魅力──
国立劇場 第209回邦楽公演
令和6年8月31日(土) 午前11時開演/午後3時開演
会場:文京シビックホール 小ホール(文京区春日1-16-21 文京シビックセンター2階)
聴きどころが分かるともっと面白い!
楽しい解説付きで「箏(こと)」の新たな魅力を見つけていただきたい入門企画
街や生活のさまざまなシーンで耳を通り抜ける「箏(こと)」の音色。特にお正月に聞こえてくる定番の曲をイメージする方も多いかもしれません。
箏の歴史は古く、中世以前から続く雅楽でも弾かれますが、現代でも新しく作曲されたり、演奏技法が工夫されたりと、進化し続けているのです。
そんな箏の魅力を、誰でも聴きやすい構成でご紹介する公演が「はじめての邦楽 ─箏の魅力─」です。箏の弦は何本? どうやって弾くの? といった基礎知識から、箏の曲目の聴きどころや、演奏しながら歌う歌についてなど、楽しい解説で自然に興味を深めたのち、響きが対照的な2曲を鑑賞していただく90分。あらためて箏の面白さに触れてみませんか?
お話と演奏には、古典・現代音楽ともに積極的に演奏活動を行っている実力派演奏家の日原暢子と平田紀子、ご案内には、邦楽に関わりの深い一家で育った俳優の鈴木福を迎え、皆様を箏の世界へいざないます。
夏の最後の思い出とともに伝統音楽の知識習得ができる、親子での鑑賞にも適した入門公演です。
箏の魅力に迫る! 分かりやすい解説
解説 邦楽ってすてき!
「箏の音楽ってどんなもの?」
「箏のさまざまな弾き方」
「箏の演奏のききどころ」
箏に関する楽しい解説からスタートします。奈良時代(8世紀ごろ)に中国から伝来したという箏。知っているようで知らない楽器そのものの紹介から、箏の弾き方、箏が奏でる音楽の楽しみ方を分かりやすく解説します。
初めて鑑賞する方でも、冒頭に基礎知識を得ることで、自然に箏への興味を深められ、この後の演奏をよりお楽しみいただけます。
また、箏曲についてもっと詳しく調べたくなった方には、無料でお配りする公演解説書が研究のお供に最適です。箏の歴史や、演奏曲の解説・歌詞などを学ぶことができます。
さらに解説は、英語の逐次通訳をお付けいたします。外国からのお客様も気軽にお誘いいただき、ともに日本の伝統音楽をお楽しみください。
※箏についてさらに詳しくはこちら
→文化デジタルライブラリー「日本の伝統音楽」楽器編
2曲の鑑賞で箏の様々な魅力を堪能!
演奏:箏曲『夏の曲』
続いて実際の箏曲をご鑑賞いただきます。歌が付く“弾き歌い”で演奏される『夏の曲』は、「古今和歌集」夏の部の和歌四首をそのまま歌詞としたもの。
一 石上 古き都の ほととぎす
声ばかりこそ 昔なりけれ
二 夏山に 恋しき人や 入りにけむ
声ふり立てて 鳴くほととぎす
三 蓮葉の 濁りに染まぬ 心もて
何かは露を 玉とあざむく
四 夏と秋と 行き交ふ空の 通ひ路は
片方涼しき 風や吹くらむ
爽やかな夏を思わせる曲調に加え、特徴的な奏法や、即興的で華麗な手事(てごと=歌の間の器楽演奏部分)も楽しめる人気曲です。
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演奏:現代邦楽『三つのパラフレーズ』
三つの楽章で構成される沢井忠夫(1937~1997)作曲の二重奏曲で、最近では大人気漫画・アニメの『この音とまれ!』で、高校生が挑戦する難曲としても紹介されました。転調・移調や、華やかなテクニックがふんだんに用いられ、箏の可能性を感じさせる名曲です。
出演
《ご案内》
鈴木 福(すずきふく)
俳優。
平成十八年にNHK教育テレビジョン(現・Eテレ)「いないいないばあっ!」で芸能界デビュー。以降、テレビ・映画・舞台・CMなど、活動は多岐にわたる。
祖父は尺八奏者の川村泰山で、自身も幼少より箏の研鑽を積む。
《演奏とお話》
日原暢子(ひはらようこ)
生田流箏曲演奏家。九州系地歌箏曲家。
岩田柔柯に師事。現代邦楽および二十五絃箏を野坂操壽に師事。古典演奏の際には、日原藤花維柯を名乗る。
平田紀子(ひらたのりこ)
生田流箏曲演奏家。
幼少より永田文子、深海さとみに師事。生田流箏曲宮城社教師。
公演情報
○インターネット
https://ticket.ntj.jac.go.jp/(パソコン・スマートフォン共通)
○電話
国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
0570-07-9900
03-3230-3000[一部IP電話等]
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