国立劇場
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【5月文楽】道明寺天満宮の南坊城光興宮司にご観劇いただきました。
5月文楽公演開幕間もない12日(金)、第二部『菅原伝授手習鑑』二段目を道明寺天満宮・南坊城光興宮司にご観劇いただきました。
通称「道明寺」とも呼ばれる「杖折檻の段」から「丞相名残の段」までは、菅丞相(菅原道真)が河内国土師の里(大阪府藤井寺市、この地に道明寺天満宮が建立される)にて、娘の苅屋姫たち身内の人々と哀切な別離をしつつ、配流地へと流される姿が描かれる、道明寺天満宮と深いゆかりのある場面です。
ご観劇の後、「丞相名残の段」をつとめた竹本千歳太夫、豊澤富助、菅丞相役の吉田玉男と南坊城宮司が対面しました。文楽の舞台に長年親しまれている南坊城宮司は、ご自身の神社ゆかりの演目に「何度拝見しても素晴らしい場面です。周囲のお客様と共に涙を流しました」と感想を述べ、文楽きっての大曲、大役をつとめた出演者三人も菅丞相の品格、崇高さを表現する難しさ、責任の重さを語りながら、改めて道真公の偉大な人物像に思いをはせました。
左から竹本千歳太夫、吉田玉男、南坊城光興宮司、豊澤富助
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