国立劇場
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【5月文楽】竹本千歳太夫と豊澤富助が平河天満宮の植田宮司へ表敬訪問を行いました。
5月文楽公演第一部、第二部では『菅原伝授手習鑑』を上演いたします。8・9月公演へと続く完全通し上演で、物語の全容をご覧いただける、初代国立劇場文楽公演のクライマックスにふさわしい企画です。
『菅原伝授手習鑑』完全通し上演にちなみ、5月2日、「あぜくらの集い特別企画」で植田浩敏平河天満宮宮司をお招きして,
菅原道真公の生涯や広く日本に息づいている天神信仰について講話をしていただきました。
開催前に5月公演で二段目の切場「丞相名残の段」を演奏する竹本千歳太夫と豊澤富助が植田宮司を表敬訪問しました。菅丞相(菅原道真)の崇高な姿と哀切な離別が描かれ、義太夫節屈指の大曲といわれる「丞相名残の段」。平成19年9月に同じ段を勤めた富助は、その時平河天満宮に毎朝参詣していたことを明かし、今回初役となる千歳太夫も植田宮司との語らいの中で改めて師匠(四世竹本越路太夫)が語った丞相像に思いを致し、稽古に臨む決意を新たにしました。
10月末の閉場以降は半蔵門を離れて公演を行う国立劇場にとりまして、これからもご縁を大切にしてゆきたいと襟を正す、たいへん貴重な機会となりました。
左から竹本千歳太夫、植田浩敏宮司、豊澤富助
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