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国立文楽劇場

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【5月舞踊・邦楽公演】菊央雄司が抱負を語りました!

次代を担う気鋭の若手から花形の実力派まで、躍進めざましく、さらなる活躍を期待される注目の舞踊家・演奏家たちが集う、国立文楽劇場恒例の「新進と花形による舞踊・邦楽鑑賞会」
本公演で『奈須与一』を演奏する菊央雄司が、公演にかける意気込みや抱負を語りました。


菊央雄司邦楽・平家『奈須与一』)

【「平家琵琶」について】
「平家」とは、『平家物語』を語る琵琶音楽のことです。一番イメージがしやすいのは、「琵琶法師」でしょうか。
平家の琵琶は、雅楽の琵琶より小さくなっています。琵琶法師たちが、背中に背負って門付を行うような絵画資料があり、背負いやすいようにこのサイズになったのではないかと思われます。ただし、重量はそこそこあります。また、楽琵琶より柱(フレット)が1つ増えて5つになっています。サワリ柱といって、三味線のサワリと同じです。この平家琵琶から、薩摩琵琶、筑前琵琶へとつながっていきます。
この平家琵琶は、「常盤」という銘で江戸時代のものです。


江戸時代に作られた琵琶「常盤」

【「奈須与一」の聴きどころ】
『平家物語』というと文学作品のイメージが大きいですが、私たちが演っているのは「音楽としての平家物語」です。
文字で読んで馴染んでいる『平家物語』とは、言葉が違うかもしれませんが、その違いを楽しんでいただきたいです。また、詞章にどんな節がついているかも聴きどころです。意外なところに高い節や盛り上がる節がついています。私としては特に、与一が扇の的を見据える場面で日時を語る「頃は二月十八日」と、鏑矢が扇を射る「ひいふっ(とぞ射切ったる)」にご注目いただきたいですね。
この公演で、皆様に少しでも「平家」という存在を知っていただけたら嬉しく思います。

風薫る5月、熱意溢れる舞台にどうぞご期待ください!



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新進と花形による舞踊・邦楽鑑賞会
5月11日(土) 午後1時開演

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National Bunraku Theatre, Traditional Japanese Dance and Music performance (May 11, 2024)
"A gathering in appreciation of dance and music, by stars and up-and-coming talent"


This performance introduces traditional Japanese performing arts of dance and music. It is held every year in May at Osaka's National Bunraku Theatre. In this performance, dancers and performers from younger talent entrusted with the next generation, to skilled veteran stars share the beauty and appeal.



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