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文楽技術室「鬘(かつら)・床山(とこやま)」の仕事について

本来別々の仕事である鬘(かつら)をつくる「鬘師(かつらし)」と、でき上った鬘をお芝居の登場人物の役柄に合った髪型に髪を結い整える「床山(とこやま)」の2つの異なる種類の作業を担当します。
それでは、その作業をご紹介します。

「鬘師」鬘つくる

蓑毛を編む 蓑編み

鬘は、まず材料となる蓑毛(みのげ)をつくります。
2本の麻糸に必要な本数を束にした毛髪を結びつける工程を蓑編みといいます。
材料は主に人毛とヤクの毛(チベットの高地に生息するウシ科の動物)を使用します。

台金(だいがね) 鬘の土台をつくる

銅板を金槌で叩いて台金を作り、パンチで蓑毛を縫い留める穴をあけます。

台金に蓑毛を縫い付けると鬘となる

蓑毛を台金に縫いつけます。

鬘を文楽人形のかしらに取り付ける

完成した鬘を釘で文楽人形のかしらに打ち付けます。

「床山」髪を結い整える結髪(けっぱつ)

鬘が完成すると、結髪の作業を行います。

文楽技術室 かしら・床山部屋

作業が完成し、出番を待つかしら達