日本芸術文化振興会トップページ  > 国立劇場  > 【9月文楽】第二部は『玉藻前曦袂』を上演中!

国立劇場

トピックス

【9月文楽公演】第二部は『玉藻前曦袂』を上演中!

 9月文楽公演第二部は『玉藻前曦袂』を上演しています。インド、中国、日本の三国で暗躍した金毛九尾の妖狐伝説を題材にした作品で、スペクタクルな演出も大きなみどころとなっています。今回は日本編の上演です。

 幕開きの「清水寺の段」では、皇位を狙い謀叛を企む薄雲皇子を中心に、物語の重要な鍵を握る獅子王の剣、采女之丞と桂姫の恋話など、日本で起こる事件の発端が描かれ、物語のスケールの大きさを予感させます。


 「玉三」の名称で知られる、文楽屈指の大曲「道春館の段」。互いの死を賭けて双六で勝負する姉妹と、それを見つめる母の複雑な思い。そして自らの娘の首を討った金藤次の述懐へと、聴きどころに富んだ場面が続きます。人形浄瑠璃らしい起伏に富んだ物語と登場人物の感情が、太夫と三味線による渾身の語りで胸に響きます。

 

 いよいよ妖狐が登場する「神泉苑の段」。帝の寵愛を受ける玉藻前を食い殺して玉藻前に成り代わった妖狐が薄雲皇子と手を組み、壮大な悪が現れます。妖狐が正体を現す際の首(かしら)の顔が変化する瞬間は実に鮮やかで、見た目に楽しめる場面が続きます。特に妖狐・玉藻前の首は、「両面」と「双面」と二種類あり、この作品のみに使用される特殊な首です。


 続く「廊下の段」では、帝の寵愛を奪われた后たちから恨みの刃を向けられた妖狐・玉藻前が、まばゆい光を放ち威嚇します。人ならざる者の妖しさを存分に発揮する場面です。


 「祈りの段」で、これまでの忠臣たちの犠牲のもとに薄雲皇子と妖狐の計画は阻まれます。妖狐が正体を現して那須野が原へと飛び去って行くところは宙乗りとなり、拍手に沸く会場は熱気に包まれていました。


 死んで石となった妖狐の霊魂が、夜な夜な様々な姿に化けて踊る「化粧殺生石」。妖狐に加え、七役の人形の早変わりという趣向が楽しく、あっと驚く仕掛けもふんだんにちりばめられています。幕切れに再び妖狐が現れると、客席からは万雷の拍手が沸き起こりました。


 文楽屈指の大曲に加え、スペクタクルの豊富さと圧倒的な悪のスケールで飽きさせない『玉藻前曦袂』。東京では43年ぶりの上演となる「化粧殺生石」を始め、見逃せない場面が続きます。

   

 

9月文楽公演 9月2日(土)~18日(月)

公演情報の詳細はこちら

 

  • 国立劇場歌舞伎情報サイト
  • 平成29年度歌舞伎・能楽・文楽鑑賞教室のご案内
  • 障害を理由とする差別の解消に関するご相談窓口
  • 会員募集中! 国立劇場友の会 あぜくら会
  • グループ・団体観劇のご案内
  • キャンパスメンバーズのご案内
  • 伝統芸能を「調べる」「見る」「学ぶ」文化デジタルライブラリー
  • 英語教材 Discover KABUKI
  • 養成事業 能楽・文楽・歌舞伎俳優・竹本・鳴物  研修生募集中! 平成29年4月開講
  • 国立劇場のマスコット くろごちゃん公式サイト
  • 観劇マナー入門 Q&A