歌舞伎公演ニュース

2018年7月4日

【7月歌舞伎鑑賞教室】好評上演中!

 7月3日、7月歌舞伎鑑賞教室の幕が開きました。
 国立劇場開場翌年の昭和42年(1967)にスタートし、毎年開催してきた「歌舞伎鑑賞教室」。この公演期間中に、延べ来場者数が600万人に達します。
 今月は、『解説 歌舞伎のみかた』と、日本神話を題材とした近松門左衛門の名作『日本振袖始(にほんふりそではじめ)』です。親しみやすい題材と、歌舞伎ならではの華やかな視覚的魅力に溢れた舞台で、初めてご覧になる方にも存分にお楽しみいただけます。

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 『解説 歌舞伎のみかた』のご案内は坂東新悟です。スッポンや花道といった歌舞伎の舞台の特徴や見得、女方、立廻りなど歌舞伎ならではの表現、また、黒御簾音楽や竹本などについて解説します。後半では、『日本振袖始』の今回ご覧いただく場面に至るまでのストーリーを分かりやすくご紹介しています。


『解説 歌舞伎のみかた』(坂東新悟)

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 鑑賞教室では初めての上演となる『日本振袖始』。日本神話で有名な素戔嗚尊(すさのおのみこと)の八岐大蛇(やまたのおろち)退治を描いた場面「出雲国簸の川(ひのかわ)川上の場」を上演します。
 稲田姫(坂東新悟)が八岐大蛇の生贄として差し出されている簸の川川上に、岩長姫(中村時蔵)が現れます。この岩長姫こそ八岐大蛇で、稲田姫に襲い掛かろうとしますが、酒の香りに引き止められます。八つの甕(かめ)の酒を飲み干し、酔い乱れた岩長姫が、美しさと妖しさを巧みに表現する踊りが前半の見どころです。
 酒を飲み干した岩長姫は、恐ろしい形相で稲田姫をひと呑みにしてしまいます。


『日本振袖始』 岩長姫実ハ八岐大蛇(中村時蔵)

 そこに稲田姫の恋人・素戔嗚尊(中村錦之助)が颯爽と駆けつけます。八つの甕の酒は素戔嗚尊が用意した毒酒でした。毒が回り本性を現した八岐大蛇に、素戔嗚尊は太刀を振りかざして立ち向かいます。七体の分身によって表現された八岐大蛇とその猛攻をかわす素戔嗚尊の立廻りは、スリルと迫力に満ち、目が離せません。


『日本振袖始』(右より)岩長姫実ハ八岐大蛇(中村時蔵)、素戔嗚尊(中村錦之助)

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 解説付きで気軽に楽しめる歌舞伎鑑賞教室。『日本振袖始』のあらすじや見どころ、出演者のインタビューを掲載したプログラムの無料配布や、竹本の詞章の字幕表示もございますので、鑑賞の手引きとしてご利用いただけます。
 また、公演期間中、劇場2階ロビーに岩長姫実ハ八岐大蛇と素戔嗚尊の等身大の写真撮影スポットを設けています。他にも島根県に伝わる石見神楽の「大蛇(オロチ)」や八岐大蛇伝説を扱った新作漫画「オロチ(OROCHI)」(Dramatic CIMANE)の展示も行っています。ご観劇の合間にはロビーの展示もお楽しみください。詳細はこちらをご覧ください。(「#歌舞伎みたよ」特設フォトスポットが出現!
 13日(金)・20日(金)には、午後6時30分開演で、お勤め帰りの方にもご観劇いただきやすい「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」を開催します。
 16日(月・祝)、20(金)~24日(火)は「親子で楽しむ歌舞伎教室」です。期間中は、お子様にも分かりやすく親しみやすいイラスト入りのリーフレットをお配りいたします。

 皆様のご来場をお待ちしております。

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7月歌舞伎鑑賞教室は、24日(火)まで

社会人のための歌舞伎鑑賞教室は13日(金)・20日(金)午後6時30分開演

親子で楽しむ歌舞伎教室は、16日(月・祝)、20(金)~24(火)午前11時開演/午後2時30分開演(但し、20日(金)は午後2時30分開演のみ)

 
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